山木屋太鼓、会長の遠藤元気です。
3月20日~26日にかけて、アメリカミシガン州にて、音楽の力で交流し、和太鼓の魅力や故郷、福島の今を届けてきました。感謝と感動に溢れた約1週間の旅でした。
3月21日
現地でのラジオ収録、その中で山木屋太鼓の結成や、福島が現在どういった状況か、これからの意気込みなどを話しました。
その後はパワーセンタでの公演に向けた練習、エリック・サントスさん作曲「Armadillo Flow」をミシガン大学パーカッション専攻の学生さんとセッション!最初はお互い緊張していましたが、合わせていくうちに言葉を越えた音楽の会話ができていました。太鼓はGreat Lakes Taiko Centerさんの物をお借りしました。ほぼ毎日、私たちのために搬出搬入からすべてお手伝いいただきました。
22日
山木屋太鼓ミシガン公演(パワーセンター)PM7:00~
会場にAM11:00入りし照明、音響合わせ、リハーサル。本当に見事なステージと心優しいスタッフさんのおかげで舞台が出来上がりました。
そして本番。平日にも関わらず、多くの人が見に来てくださいました。
Great Lakes Taiko Centerさんの演奏に続き、山木屋太鼓のコンサート。(11曲)その中の1曲はエリックさんのピアノと篠笛の共演に合わせ、福島の魅力と山木屋の風景を織り交ぜたスライドショー、そして「Armadillo Flow」での共演。とにかく感謝の気持ちを伝えたい一心で臨んだ舞台。国境を越えた内から湧き出る感情の共有ができ、観客の人も含めひとつになった瞬間です。
23日
地元の小学校(Martin Luther King Elementary School)でのワークショップ!子供たちは最初和太鼓の音にびっくりしていましたが、はじめて触れる楽器に興味深々でした。その反応がとてもかわいく、素直に楽しむ姿が嬉しかったです。
その後はミシガン大学パーカッション専攻の学生さんへのワークショップ!
どんどん笑顔になっていく皆さんの表情、初めてとは思えないほど上手でした。音楽ってホントすごい!
24日
この日はミシガン大学音楽教育を専攻する学生さんへのワークショップ!
皆さんとても明るく、そして教育という部分で太鼓をどのように指導しているか、また山木屋太鼓の歴史などにとても興味を持っていました。また心から楽しんでくれたことにとても感動しました。
その後はスタンプスオーディトリアムにて「Threshold: Whispers of Fukushima」の上映会(山木屋太鼓も出演する椎木透子さん作の映画)
映画の前には、震災当時からこれまでをスピーチさせていただき、最後にはミニコンサート。会場はスタンディングオベーション。その温かい拍手と声援に涙が溢れました。ありがとうの気持ちを込め、もう一曲演奏!
今回の公演、ツアーを通して現地に住む日本の方からも「この感動は、日本人として懐かしさや誇りを与えてくださいました」「アメリカに来てここまで感動したのは初めてです」また外国の方からも「日本に行ってみたい」「またミシガンで演奏をしてほしい」「福島は避難だけが選択じゃなかったんだ。こうした若者が新たに種を植え、町を作り、ここから始める場所でもあったんだ」などたくさんのお言葉お気持ちをいただきました。
日本からもREADY FOR?など様々な形でご支援やメッセージをいただき、応援していただいたからこそ、私たちは夢を実現させ、これからに繋げることができました。
心から感謝しております。本当にありがとうございました。
山木屋太鼓一同